【献血で健康管理】献血は無料でできる「健康診断」

献血でボランティア、献血で健康診断 献血
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こんにちは。医者に献血で「健康管理」を進められたTakenokoです。

数年前に健康診断でいろいろと引っ掛かり、その時にお医者さんに健康管理のために献血に行くことを勧められました。

お医者さんが勧めた理由は「無料で健康管理ができる」から。

それ以降定期的に通い、これまでで20回以上献血してきました

今回は、

  • 献血に行ってみたいけど不安な方
  • 献血ってどんな感じだろう?と興味がある方
  • 献血で血液検査ができるなんて知らなかった!という方

に向けて、献血の詳しい内容リアルな体験談をお伝えします。

献血は無料でできる「健康診断」

献血センター・献血ルーム・献血バスで献血を行うと「感謝の気持ち」として、血液検査のサービスを受けることができます。

受付時に検査結果の通知を希望します。

献血から約2週間程度で親展(書簡の郵便)にて届きます。

日本赤十字の会員サイトラブラッドに登録すると、献血に行った翌々日には血液検査の結果をネットで確認することが出来ます!(ラブラッドにログインして、”献血記録を見る”をクリックするとすぐに確認できます)

注意

※B型・C型肝炎検査、梅毒検査、HTLV-1抗体検査の場合は、異常を認めた場合のみ、献血後1ヶ月以内に親展で送られてきます。

エイズウイルス(HIV)に関しては検査通知をしていません。これはHIV検査目的の献血を避けるためとのことです。エイズウイルスの検査は各保健所が匿名で無料でおこなっているので、もしエイズの検査を希望する人は、献血センターではなく保健所へ相談してください。

検査項目

生化学検査 7種類、血球計数検査 8種類の結果を知ることができます。

健康診断の血液検査より細かいんじゃないか?と思うくらい沢山の項目を検査してもらえ、中には健康診断にはない項目まであったりします。

これが無料でしてもらえるなんて凄いですよね。

もちろん献血なので健康診断で行う、視力検査・検尿検便・聴力検査・X線などはありませんが、献血することによって、ある程度の健康状態を知ることは出来そうですね。

生化学検査サービス

血球数検査サービス

糖尿病関連の検査もしてもらえる

7項目の生化学検査の中には、糖尿病関連検査項目であるグリコアルブミンがあります。

みなさんご存知であるはずの糖尿病は、初期段階では自覚症状がないため気づかずに放置されていることが多い病気です。

糖尿病が悪化した場合、神経障害や網膜症等の合併症を起こす可能性が高くなります。

糖尿病の予防には、自身の血糖値を定期的に検査することが有用であるため、定期的に献血をすることで糖尿病の予防や早期発見に役立てることができます。

病気の早期発見→医療費の節約

「献血」をすれば「健康診断」を受けなくても良いということではありません。

ただ、一年に一度やるかどうかの健康診断に比べて、献血は1年に何度もできるので、病気の早期発見につなげることができます。

それによって、将来発生する予定だった治療費を抑えることができるようになるため、医療費の節約につながる可能性が大いにありますよね。

少なくとも、病院などで血液検査をする場合、最低でも2度行かなければいけないので (①採血と②結果を聞く)、お金はもちろんのこと手間もかかってしまいます。

なぜ献血が必要か

近畿ブロック血液センター「献血のゆくえ」>より

ここまでは、献血をする側のメリットについて書いてきましたが、ここでは献血の根本である自分たちの「血液」が何に使われるのかをざっくり説明します。

現在、日本国内には輸血を必要とする人が1日3,000人いると言われていて、いつでも患者さんに血液を届けられるように、毎日新しい血液を確保しなくてはいけないそうです。

集められた血液は80%以上が、がんや白血病、再生不良性貧血などの病気と闘う患者さんの治療に使われています。

日本人の生涯がん罹患率は約50%ですから、輸血は決して他人事ではありませんよね。

科学が進歩した現代でも、

  • 血液は人工的に造ることができない
  • 血液は生きた細胞であるため、長期間保存できない

患者さんに安定的に血液を届けるためには、「献血」でたくさんの人から血液を集める必要があります。

献血する人の減少と血液不足

献血協力者は年々減少傾向にあり、特に10代から20代の若い世代で顕著となっています。

2005年の10~30代の献血者数は約314万人でしたが、2015年には約201万人と、この10年間で約36%減少しています。

また、日本の献血可能な10~30代の人口は2015年時点で約3,273万人ですが、今後少子化が進むと、著しく減少していくことが予想されています。

一方で、輸血を受ける人の約8割を50歳以上が占めています。

今後、少子高齢化の進行によって、この数はますます増加すると予想され、このままでは医療に必要な血液が大幅に不足するおそれがあります。

平成26年に行われた日本赤十字社の推計によりますと、血液の需要がピークを迎える2027年には、全国で約85万人分の血液が足りなくなるとされています。

日本赤十字社「血液事業の現状とこれから」>より

献血できる条件

さて、献血をするメリットと理由について説明したので、ここからは実際に献血をする際の注意点と順序を説明していきます。

献血は16歳から69歳(ただし65歳から69歳までの方は、60歳から64歳までの間に献血の経験がある方に限ります)までの健康な方であれば、健康への影響はほとんどありません。

しかし、健康状態が良くないときの献血は本人の健康を損なうおそれがあるうえ、輸血を受けた患者さんにも深刻な状況をもたらす場合があります。

採血の種類

献血は、大きく分け以下の2種類があり、それぞれで採血基準が異なります。

  1. 血液のすべての成分を献血する「全血献血」(200mLまたは400mL)
  2. 血液中の血漿(けっしょう)や血小板だけを献血する「成分献血」

採血基準

献血される方の健康を守るために基準が設けられています。 下表の条件を満たしていない人は、残念ながら献血はできません。

献血基準

<日本赤十字センターより>

献血できない条件

上表の条件に当てはまった人でも、以下に当てはまる人は、献血ができません。不安な方は受付職員または検診医に相談してください。

  • 3日以内に出血を伴う歯科治療(抜歯、歯石除去等)を受けた方
  • 4週間以内に海外から帰国(入国)した方
  • 1ヶ月以内にピアスの穴をあけた方
  • 6ヶ月以内に下記に該当する方
    – 不特定の異性または新たな異性と性的接触があった
    – 男性同士の性的接触があった
    – 麻薬、覚せい剤を使用した
    – 上記3点に該当する人と性的接触をもった
  • 今までに下記に該当する方
    – 輸血(自己血を除く)や臓器移植を受けた
    – ヒト由来プラセンタ注射薬を使用した
    – 梅毒、C型肝炎、マラリア、シャーガス病にかかった
  • 下記いずれかに該当し、中南米諸国(メキシコを含むがカリブ海諸国は除く)を離れてから6ヶ月以上経過していない方
    – 中南米諸国で生まれた、または育った
    – 母親または母方の祖母が中南米諸国で生まれた、または育った
    – 中南米諸国に連続して4週間以上滞在、または居住したことがある
  • ジカウイルス感染症(ジカ熱)と診断され、治療後1ヶ月間を経過していない方
  • エイズ検査が目的の方
  • 3日以内に出血を伴う歯科治療(抜歯、歯石除去等)を受けた方
  • 4週間以内に海外から帰国(入国)した方
  • 1ヶ月以内にピアスの穴をあけた方
  • 6ヶ月以内に下記に該当する方
    – 不特定の異性または新たな異性と性的接触があった
    – 男性同士の性的接触があった
    – 麻薬、覚せい剤を使用した
    – 上記3点に該当する人と性的接触をもった
  • 今までに下記に該当する方
    – 輸血(自己血を除く)や臓器移植を受けた
    – ヒト由来プラセンタ注射薬を使用した
    – 梅毒、C型肝炎、マラリア、シャーガス病にかかった
  • 下記いずれかに該当し、中南米諸国(メキシコを含むがカリブ海諸国は除く)を離れてから6ヶ月以上経過していない方
    – 中南米諸国で生まれた、または育った
    – 母親または母方の祖母が中南米諸国で生まれた、または育った
    – 中南米諸国に連続して4週間以上滞在、または居住したことがある
  • ジカウイルス感染症(ジカ熱)と診断され、治療後1ヶ月間を経過していない方
  • エイズ検査が目的の方

など。

また、以下に該当する方は、職員への確認が必要になります。

  • 1年以内に予防接種を受けた方
  • 3日以内に薬を服用、使用した方

献血の流れ(当日)

次に献血当日の流れをザックリ説明します。

注意

2020年4月現在、コロナウイルスの影響で、以前と比べて検査項目が増えたり、順番が変わったりしています。また、献血ルームによっては手順が違うところもあるかもしれないので、あくまでも参考程度にお読みください。

献血ルームの内観は、病院というより、ラウンジと言ったほうがイメージが近いかもしれません。

待合室には、無料で飲めるジュースの自販機と、漫画や雑誌もある程度そろえられているので、リラックスした時間を過ごすことができます♪

水分補給をしっかりするように言われるので、僕は、献血前に2杯、献血後にも2杯はかならず飲むようにしています。

①献血受付(1分)

初めての人は、本人確認や献血の副作用や献血した血液の利用目的などについて、同意の説明を受けます。2回目以降の人は献血カードの提出だけで済みます(カードを忘れても献血は可能です)。

②質問の回答(3~4分)

タブレットで健康状態に関する質問に回答します。2度目以降の人は、このタイミングで本人確認(指の静脈を利用)をされます。

また、最近(2020年3月~)は、このタイミングで体温検査をするようになりました。

③問診、血圧測定(2~3分)

問診と血圧測定を行います。

④事前検査(3~4分)

献血できる血液かどうかを判断するために、事前検査(ヘモグロビン濃度測定、血液型事前検査)を行います。

⑤採血(10~90分)

採血ベッドに横になり採血開始となります。

採血時間は、全血献血で10~15分程度、成分献血は採血量に応じて40~90分程度時間がかかります。

ただ、採血ベッドには各々テレビがついていて、採血中視聴できたり、雑誌や書籍を持ち込むこともできるので、採血の時間はあっという間に終わります。

僕は、読書半分、睡眠半分といった過ごし方が多いです。

⑥休憩(15分~)

献血後は、休憩場所で十分に水分補給をすることと、少なくとも15分以上は休憩をとるように言われます。

いつもはお菓子を食べたりジュースを飲みながらのんびり過ごしています。

また、このタイミングで、献血の記念品?をもらうことができます。

普段は、サランラップ、台所用洗剤、ハンドソープ、ウェットティシュなどから一つ選びますが、バレンタインデーやホワイトデーなど、その時々に合った記念品の時もあります。

献血後の注意

献血をした日は、

  • 献血後2時間以内の入浴と当日のサウナは避ける
  • 水泳、マラソンなど激しいスポーツは避ける
  • 針を刺した腕で重い荷物を持たないようにする

また

  • 献血直後は運転しない

など、いくつか注意点があります。

献血をする時は、献血後の予定に気をつけて下さい。

まとめ

僕の献血の感想としては、

  • 待合室にはマンガや雑誌がたくさん置いてある
  • お菓子をもらえる
  • 粗品が貰える(献血センターによる)
  • 飲み物が無料で飲み放題!
  • 献血すると無料で自分の健康状態が知れる!!
  • 人の命を救う手助けが出来る!!!

と、メリットが盛沢山。

僕は副作用が起こったり、体調を崩してしまったことはありませんが、みんながみんなそうとは言えないので自分の体調をしっかり確認したうえで献血を行なってください。

また、健康だとしても必ず献血できるとは限らないので、しっかり確認・準備してから行くようにしましょう(睡眠時間が短すぎて献血できないことがありました)。

以上になりますが、まだ行ったことのない方、お時間のある方は是非献血に行ってみてください!

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